所在地:三重県鈴鹿市
分類:認可保育所
対象年齢:生後2か月~就学前
定員:120人
保育園と同じ施設内に放課後児童クラブや介護施設があり、様々な年代の人と交流をもちながら様々な経験を積んでいます。保育園では、「 わんぱくとエチケットをハーモニーできる子ども 」を保育目標に掲げ、子どもは内面に育とうとする力をもっているという子ども観から、子ども中心の保育を行っています。
園の保育をよくしたいという思いから、以前からもドキュメンテーションを取り入れていたトーマスぼーや保育園。コドモンの「保育ドキュメンテーション」で、どのように保育が変わったのでしょうか。
コドモンの「保育ドキュメンテーション」を活用しながら保育を行っている先生にお話を伺いました!
保育記録をもとに明日の保育を計画するという、コドモンの「保育ドキュメンテーション」のコンセプトに魅力を感じたことがきっかけです。
園の保育をもっとよくしていきたいという思いはずっとありました。
保育の見える化をしようと、ドキュメンテーション自体は折にふれて作成していましたが、保護者の方への掲示物としてのみ、利用していました。また、日誌もなるべく子どもの様子が伝わるように丁寧に書き込んでいましたが、文章では園長など直接保育に関わっていない職員には伝わりづらいし、書くことが、保育士にとって負担になっている現状もありました。
そんな中でコドモンの「保育ドキュメンテーション」を知り、「毎日の保育記録をもとに明日の保育を計画できる」という点が園の保育を変えていけそうだと感じ、やってみよう!と思ったんです。
CoDMONでは毎日の保育記録に写真を取り入れることができるのも魅力でした。
写真を使って保育記録を作れば、
・写真日記みたいな感じで子どもの姿を鮮明に残せるかもしれない!
・毎日の記録をもとに、次の日の保育の計画も立てやすくなりそう!
・文章で全部書こうとしなくても、写真が一緒にあれば保育士の負担軽減にもなる!
・写真日記のような感じなら楽しく続けられそう!
と、様々なメリットがあると感じました。
ICTのシステムを使えば、記録するのも簡単にできそうで、毎日続けることができると思ったのです。
保育中にスマホで写真をどんどん撮り、気づいたことはその場でスマホのメモ帳にメモするようにしています。
後でこんなことを書こう、と思っていてもすぐに忘れてしまうし、ペンと紙を持っていなくても気づいたことを書いておけるのでスマホのメモはとても便利なんです。そして、iPadでドキュメンテーションを作ると、スマホで撮った写真も使いやすくていいですよ!
私たちの園では、些細なことも、写真とコメントで保育ドキュメンテーションに残すことにしているんです。コドモンなら、保護者に「非公開」にすることもできるので、園内だけで共有したいこともメモのようにどんどん残すようにしています。メモを写真つきで積み重ねておくことで、週末の振り返りのときに写真でパッと思い出せるので、とても役にたっています。
また、みんながコメントを書きこんでいく方式を取っています。コメントの前に記号などを入れて、誰が書いたかわかるようにしていますが、一人だけでなく色々な人の視点が入ることで、新たな視点や気づきもうまれます。
個人別の記録としても「保育ドキュメンテーション」を作成していて、職員の情報共有にとても役立っていると感じます。
写真があることで、文字だけの連絡よりも子どもの様子が手に取るようにわかりますし、週末の振り返りや次の月の計画を書くときにも振り返りがしやすく、参考にしやすいと感じています。
他にも、写真を見ながら振り返りをすることで、「子どもが言っていたのはこのことか!」と、後からわかることがあります。ドキュメンテーションを始めて、今まで、子どもの気持ちを本当に理解できていたかな?と気づかされることがあるのです。
例えば、ある日の写真に「何かを指さしている子どもの様子」がありました。写真を見ながら、「これは欲しかったのかな?ただ指さしただけかな?」など、保育士同士で議論が起きたこともあります。
写真があることで、子どもの気持ちをもっと深く考えたり、自分の保育を振りかえるよいきっかけになっています。
保育ドキュメンテーションを作っていると、どうしてもドキュメンテーションに多く登場する子、そうでない子が出てきます。
そんなときに園児毎に表示される登場回数の数字(※1)がとても便利で、その数字を見ながらこの子にもうちょっと目を向けてみよう、などと配慮することができています。
(※1)「保育ドキュメンテーション」では、作成した記録に関わった子どもを登録する機能があります。今月それぞれの子どもが関わった記録がいくつ作成されたか?を確認しながら記録を作成することができます。
また、作成したドキュメンテーションは、園の日誌や記録として活用するだけでなく、コドモンのアプリを通じて保護者へ配信もしています。それを見た保護者からは「子どもと一緒に見られて、会話のきっかけになる」、「ママ友からは『園では何をやっているかわからない』と聞くこともありますが、うちの園は園での様子がわかるから安心する!」などと言っていただけています。
子どもの様子が分かること、そこから親子の会話が拡がることを喜んでもらえていることを実感しています。
配信したドキュメンテーションが親子、保護者、保育者のよいコミュニケーションツールになっているのだと感じます。
保育者間でも、子どもの話をする時間が増えました。
朝のミーティングのときに「昨日の○○クラスのドキュメンテーションで…」と話をすると、他のクラスの先生もそのドキュメンテーションを見に行ってくれるようになるなど、子どもの活動や姿を共有するよいきっかけになっていると感じています。
「毎日の記録を計画に活かしたい」「写真つきの記録で文字を書く負担も減らしたい」という思いから、写真を使った保育記録で振り返りを行って保育の計画を行う方法に変えたトーマスぼーや保育園。
その結果、子どもの姿をよく見る保育に変わり、些細な子どものしぐさから子どもの気持ちに気づくことができ、保育の楽しさに改めて気づけた!と、とても嬉しそうにお話する姿が印象的でした。
子どもの姿を丁寧に見るために、些細なことも記録に残したり保育者みんなでコメントを書いたりするなど、運用にも工夫をして、様々な気づきや視点がうまれているそうです。園オリジナルの運用ルールを作ることで、活用のしかたももっと広がりそうですね。
保護者へ公開するか、非公開にするかが自由に選べるコドモンのシステムを上手く活用することで、保護者にも、保育者にもメリットを感じていただいているということです。
他にも、園児ごとのカウンターがあるからこそあまり注目していなかった園児に注目してみようと振りかえることができた、などICTの「保育ドキュメンテーション」ならではの使い方のコツをたくさん伺うことができました。